不登校を経験した子供は、親をどう感じているのか?

子供が幼かった時、私は怒ってばかりいた

ふと思うことがある。それは

私は息子が幼い頃、怒ってばかりいた。

「息子は、私の怒りをどう受け止めていたのだろうか」

という過去の出来事に対する思いだ。

 

例えば

音楽教室に通わせて、家でオルガンの練習をしていた時、

あまりにも息子の指がうまく動かなくて、

何度も怒ってしまったこと。

 

また、筆圧が弱くて、濃くはっきりと文字を書くことが

できなかった時、文字を見ては何度も怒った。

「しっかりとした文字で書きなさい!!!」と。

 

いつも怒ってばかりで、何か良い点を見つけて

褒めたかったけれど特段見当たらなかった。

 

今思えば、特段見当たらなかったということが
間違っているんだよね。

我が子にどれだけ大きな期待を寄せていたのかが
わかる。

自分の期待値が高すぎて
「こんなのはできて当たり前」になっていたと
思います。

 

息子の持っている力を見つけて、それを伸ばしていこう!

褒めて励まして育てていこう!

 

という気持ちは、母として十分過ぎるくらいあったのに

いつもそれが怒りになってしまった。

 

 

あれから10年以上が過ぎた

我が子はどんな思いで私の怒りにも近い感情を
受け止めていたのだろうか?

愛情なんだけれど怒りにまみれた
よくわからない愛情です。

子供にとってみたら
お母さんが喜んでいるのか、怒っているのか
どっちだかわからない感情を理解せい!
と言われているようなものです。

実際、受け止めるというか。。。

きっと、怒られまくったことがトラウマになり

自信を喪失してしまったに違いない。

 

親の顔色を伺う癖はしばらくあったように思います。

今は、表面的には普通に生活していますが、

深層心理的には、「怒られないように、怒られないように」が

体に染み込んでしまったに違いない。

 

元教師でありながら、子育て失敗のダメな母親でした。

 

私の周りの人もそう思っているのかも?

主人の両親も、大事な孫を不登校にした

「ダメな母親!ダメな嫁!」と思っているのかな?

 

これは本人たちに直接聞いてみないとわかりませんが
何となくそう感じます。

 

夫でさえも、
「教育のプロであるのに、なぜ順調に育てていくことが
できなかったのか」と

半分は思っているな。きっと。

でも、残り半分は、「お互いの子育ての結果だよね」
と思っていると思います。

 

でも

 

今の私は、夫や義理の両親が、私の子育てを
どう捉えようと

どうでもいいことなんです。

目の前には、不登校を克服して、自分の道を
しっかり歩いている息子がいるのですから。

 

当の本人は、私のことをどう捉えているのだろうか?

こんな母親を息子はどう感じているんだろう?

タイミングが来たら、聞いてみようと思う。

 

今のところ、時々、悩んだ時に相談に来てくれる。

まずまず、程よい関係であるような気がするが

心の底ではどう思っているのか、本当はわからない。

 

子供が親のことをどう思っているかなんて

ひとことでは言い表せないですね。

でも、

親の愛情は感じながら育っているのではないか。

子供は親の不器用な表現でも

しっかりと愛情を嗅ぎ分けて

じわじわと育っていくのだと思います。

 

そう、たとえ不登校になったとしても

不登校を経験しながら、その子なりに

ゆっくりと育っていくのかもしれません。

 

藤田みどり

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