学校での特別支援教育

1 特別支援教育の対象

今、特別支援教育に力を入れている学校が多いと思います。
特別に支援が必要な生徒に施す教育です。

どうして学校が力を入れているのでしょうか?

それは、特別支援対象の生徒がどんどん増えてきているからです

また、バリアフリーと同じで
特別支援対象の生徒にわかりやすい内容は、
どの生徒にもわかりやすいからです。

では、どのような生徒が
特別支援教育の対象になるのでしょうか?

具体的には、例えばですが、
・授業中に私語が多すぎて何度も注意される
・黒板に書かれた内容をテンポよくノートに書き写せない
・授業中に勝手に立ち歩いてしまう
・耳からの指示や情報を聞き落とすことが多い
・忘れ物や宿題をやってこないことがとても多い
・教科書や荷物の管理ができず、席の周りに散乱している

などの状態が見られる生徒は
集団での授業や行動から、遅れたり、全体を乱したりする
傾向があるので
特別な支援やサポートが必要だと考えられます。

 

2 対象生徒の2つの傾向

担任や教科担任、講師の先生、スクールカウンセラーが
日常の様子を観察したり、面談をしたり、本人の困り感を確認したりして
総合的に判断して行きます。

結構多いのが、次の2つの傾向です。

①黒板に書かれた内容を適度なスピードで
ノートに書き写すことができない。
何度も何度も黒板を見ては書き写す傾向
➡️ これはとても辛いですよね。
黒板を消されたりすると、
もうやってられない!となってしまいます。

②先生が話すことを、イメージしながら理解することが苦手
つまり、視覚優位という特徴ですね。
絵や写真で目で確認しないと理解できにくい傾向
➡️ このタイプ、実は多いんですよ。

3 教師の対策

教師は、授業の最初に本時の授業の順番をあらかじめ
黒板に書いておき、今ここをやっているよ!の矢印➡️をつけて
目で確認できるように工夫したりします。

また、言葉だけではなく、写真や絵、実物を使って
視覚情報をふんだんに取り入れたりして
授業進めて行きます。

黒板の内容は、難しそうな場合は、全部書き写すのではなく
この部分だけでいいよ、とさりげなく個別指導を
して行きます。(机間巡視しながら)

中学生なので、プライドもあるので、
他の生徒に目立たぬようにさりげなくがポイントです。

4 不登校のきっかけになることも

このような特徴は、学校生活に生きずらさを感じさせるので
学校側の対策が遅れたり、教師によって指導に違いがあると
余計に子供が不自由を抱えることになりますよね。

学校に行きたくなくなる原因の1つになることも
あるかもしれません。

つまり、特別支援から不登校に繋がるということです。

あれ?うちの子、もしかしたら。。。

と思い当たるお母さんは、学校側に様子を聞いてみることを
お勧めします。

本人は、一生懸命やっているのに
どこかでみんなと違う困り感を抱えていることもあるかもしれません。

 

5 まとめ

今回は

・特別支援教育とは、どのような生徒が対象になり
・学校ではどのような手立てが施されるのか?
・そのような学校での生きずらさが原因で不登校に繋がることも
あるので、気になった場合、学校に相談すること

などについて述べてきました。

学校には、「特別支援コ教育ーディネーター」と言って
学校内の特別支援教育を取りまとめて行く担当教諭もいます。

気になったら、ぜひ学校に問い合わせて
学校と連携しながらお子さんの不登校解決、問題解決に
取り組まれて行くといいと思います。

藤田みどり

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