不登校、真の解決に向けて必要な2つのこと

不登校、学校に戻ることが解決ですか?

息子の不登校に悩んでいた時、私の頭の中は
1日も早く元気になって、また学校に登校してほしい!
そればかりだった。

だって、学校って大事なところでしょ?
基本、子供が行くところ。
行かねばならないところ。

小学校、中学校は義務教育だし。
絶対に学校に行って学ばなければいけないじゃない。

学校に行かなかったら勉強もできないし、高校進学もできないし
友達だってできないし、運動だって、部活だってできないじゃない。

だから、私は息子が不登校になった時

解決は「学校に1日も早く戻ること」であると
信じて疑わなかった。

 

本当に学校でしかできないことですか?

息子の不登校解決は一向によくならなかった。

一旦は学校に戻ったものの
再度の不登校を経験しているし、
一度不登校になると、そう簡単には抜け出せない何かを
感じていた。

その何かってなに?

そもそも、勉強や、進学、運動、部活、友人関係って
学校じゃないとできないことですか?

実はそんなことはないのですよ。

例えば、勉強を考えてみると、
独学で、家庭教師で、通信で、塾でフリースクールで
などなど様々な手段で学ぶことができる。

高校進学だって、中学校に通っていなくても実際できる。
中学は義務教育だから、どこかの学校に所属はしているが
行っていなくても高校を受験することは可能だ。

運動だって、部活動だってその気になれば
スポーツクラブでだってできるし、自分一人だってできる。

友達関係も、自分が興味があるところに出かけて
友達を作りたいという意思があればあれば、
きっと仲間はできる。

向かう先は学校だけではない

こう考えて行くと、学校でしかできないということはない
という結論が浮かんでくる。

学校だけとは限らない
ということだ。

もちろん、勉強や運動、部活、友人関係などにおいて
効率よく学べるところは学校が最も適していると思う。

施設があり、導いてくれる先生がいて、同い年の仲間、
先輩と後輩がいる。

でも、学ぶところは「学校」だけではない。
他にもフリースクールや適応指導教室、家庭教師、塾、通信教育
などなど様々な形態がある。

学校以外の機関、施設で学びを深めて行くことが可能である。
学校とはまた違った良さもある。
個人に目が行き届きやすい。
先生の指導が丁寧。少人数で学べる。
人数が少ないのでガチャガチャした雰囲気がない。
など様々なメリットもある。

大事なことは。。。

私は、本人が学校に戻る意思が出てくれば
学校に戻ることも素晴らしいと思う。

でも、忘れてはいけないことが一つ。

それは、学校で学ぶにしても、その他の機関で学ぶにしても
「本人の意思が一番大事である」ということだ。

学ぼうとする意思、運動したいという意思、
友達と関わっていこうとする意思。

学校で学びたいと思う意思。
学校以外で学んでいきたいと思う意思。

この意思がなければたとえ学校に戻ったとしても
その他の機関に通ったとしても、結局はまた同じことを繰り返すであろう。

不登校解決とは

私が考える不登校の真の解決とは
ただ単に学校に戻ることではない。

不登校になった子供は「ここは自分の居場所ではない」と感じ
一旦立ち止まった状態である。

立ち止まり、自分と向き合って自問自答しているのだ。
子供だから、その気持ちをうまく
伝えられていないかもしれない。

不登校の解決とは、
自分を見つめ、自分のことをある程度理解でき
自分がどうしたいのか、考えを伝えられて、行動に移すことができること
と私は考える。

様々な考えがあるとは思うが

学校に戻ることができたとしても
そこに本人の意思がなければ本当の解決とは言えない。

お母さんを悲しませたくないから
みんなと同じじゃないのは不安だから
高校に進学できないのは悲しいから

というような他人にどう思われるかが判断軸になっていれば
また同じことを繰り返すであろう。

真の解決とは
自分の本当の気持ちを見つめること。
どうしたいのか。

そこにはやはり親や先生、周りにいる大人たちの
サポートが必要である。

子供に寄り添い、気持ちを言語化する手助けをし、
様々な選択肢を一緒に見つけ
共に考えて行く、冷静で温かいサポートが必要である。

真の不登校解決に向け大切な2つ

本人の意思
そして、サポートするお母さんの冷静で温かな気持ち

藤田みどり

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